『フラガール』感想・考察・レビュー【映画】

逆境に立ち向かう力強さを描いた作品

『フラガール』は、昭和40年代の福島県いわき市を舞台にした感動の実話を基にした作品。炭鉱の町の未来を切り開くため、フラダンスに挑戦した少女たちの成長と絆が描かれている。

高度経済成長期、日本のエネルギー政策の転換により、石炭産業は衰退の一途をたどっていた。町の主要産業である炭鉱が閉鎖の危機に瀕し、住民たちは将来への不安を抱えていまる。そんな中、町を活性化させるために打ち出されたのが、なんと日本初の常夏のリゾート施設「ハワイアンセンター」の建設とフラダンサーの育成という計画であった。

物語の中心となるのは、炭鉱で働く父親を持つ少女・紀美子。最初はフラダンスに対する偏見や反発もあったが、東京から来た元ダンサー・平山まどかの指導のもと、次第に仲間たちと共に情熱を持って踊ることの喜びを見出していく。厳しい練習や周囲の冷たい視線に負けることなく、少女たちはステージに立つ日を夢見て努力を重ねる。特に、まどかと少女たちの間に芽生える信頼関係、そして母親との葛藤を抱えながらも自らの道を切り開こうとする紀美子の姿が印象的である。

『フラガール』は、逆境の中でも諦めずに前を向く勇気や、仲間と支え合うことの大切さを教えてくれ、観る人の心を温めてくれる作品である。実話を基にした物語であり、昭和の日本を再現した美しい映像、情感あふれる演技が特徴的でもある。


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